親父の息子。
連日のボクシング一家亀田家騒動もやや沈静化してきているようだ(してないか?)。
非を詫びる次男、それをかばって謝罪する兄。自らのプロテスト前に家族が窮地に立たされた末弟。そして、父親。
あの父親の方針に誤りがあったのは明らかだが、それでも、思うのだ。
「俺の自慢の息子だ。だからきっと勝てる」と信じてくれる父というのは、いいな、と。
できなきゃ叱責。でも出来たら「ホントに実力?」と疑われたり、「あっそ」とスルーされたり、「なんでいつも、これと同じように出来ない!」とやっぱり叱責されたり、あるいは「自慢するな!」と怒鳴られたり。
そんな“理不尽な親”を周囲で見ていると、勝てば泣いて喜び、負ければともに悔しがる───、良い方の例をあげれば、アニマル浜口氏のような「子供のちからを信じてやまない父」というのは、いいなぁ、と思うのだ。
ちからを信じているから、負ければ「原因は何か」と共に悩み苦しみ、時には周囲が驚いて止めに入るような厳しい態度で臨む。逆に勝てば、見ている方が恥ずかしくなるくらいに躍り上がって喜び、「俺の子供だ!」と世界に叫ぶのだろう。
───勝っても喜ばず、負ければ責める。
それは、子供を信じていないからではないか。もしかしたら、愛してもいないんじゃないか。思わず子供が不安に思うような、そんな親をたくさん見てきた世代には、だから亀田父も、アニマル氏も、どこか輝いてみえるのかもしれない。
無論、「信じてくれている父」が重荷になることだってある。「できるはずだ!」という声が憎くて仕方のない時だってあるだろう。でもやっぱり───勝っても冷ややかで、負けると「やっぱりな。お前はその程度なんだ。ダメな奴なんだ」と決めつけるような親・・・の、話を厭くほど聞いていると、「あっちはいいな」と、思うのだ。
だからさ、亀田三兄弟。きっちり立ち直れよ。お前らの大事な親父の名誉のためにも。
そして、亀田の親父。負けを喫したってアンタの息子だ。正々堂々闘って、それでも実力が及ばなかったのなら、また次を頑張ればいい───そんな、当たり前のことを言ったって、けっして「負け」じゃないんだってことを、息子達を見て、思い出してくれよ。
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