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2005.08.13

乾いた笑いが闘いを止める・・・かも知れない。

イラク戦争でなく、「親父」ブッシュがおっぱじめた湾岸戦争開戦の当日、朝、大学へ行ってみると掲示板という掲示板に「ブッシュvsフセイン無制限タイトルマッチ、開催未定あらため急遽開戦!」という、ボクシング試合の告知を模した、睨みあうご両名のイラストも巧みな2色刷りのポスターがえんえんと横一直線に貼られていた。いつの間にやったのだろうか、誰のしわざなのだろうか、天晴に可笑しいギャグセンスの冴えるそのポスターは、午後を待たずして次々と消えていった。・・・私のその1枚を持ち去った一人だ。この「シビアな状況を笑い飛ばせる知性と豪胆さ」を忘れないために。

「戦争を笑いのタネにするとはケシカラヌ」というオカタイ向きもあっただろう。しかし当時、自分たちを飲み込もうとするどうしようもない流れの中であがいていた私たち若者には、この笑いこそがオエライ方に「一矢報いる」最高の手段だった。だいたい、「ケシカラヌ」と言い出す方々ほど、えてして戦争をおっぱじめた張本人だったりするし〜。
乾いた笑いが闘いを止める・・・かも知れないのだ。「そんなクダラナイこと止めようよ」って、ね。


そんな出来事があったことを、この「不肖・宮嶋inイラク—死んでもないのに、カメラを離してしまいました。」のブックレビューを見て思い出した。
宮嶋 茂樹。「不肖・宮嶋」を自称する報道カメラマンだ。彼のこの『不肖・宮嶋inイラク—死んでもないのに、カメラを離してしまいました。』は、イラク戦争開戦初日から4週間にわたって『命を削りながら』またある時は『カメラを離して逃げ出しつつ』撮影し続けた写真を公開したものだという。未読の本をここで勧めてしまう理由はほかでもない、宮嶋氏の力量を信じていることと、気づいたその瞬間に伝えなければという意識だ。

弊社のCEOに直訴メールを叩きつけたものの、見事な真剣白刃取りをくらって(経緯はこちら)、私は目からウロコが落ちた。
不平を言いながらも行動を起こさないことは、すなわち、その状況に甘んじているという事だ。どんな小さな事でも、行動を起こせば何かが変わる。CEOは些細なメールでも読んでいるかも知れない。1票差で結果がひっくり返るかも知れない。だから私は「行動する」ことを自分に課すことにしたのだ。やらずに悔やむより当たって砕けろと、昔から言うではないか。

見知らぬ幸福を引き寄せるには、目の前にブラ下がっているいかにもアヤシゲなロープを引っ張ってみなければならない。「どうせ」「だけど」「でも」「だって」などと言うだけならば、見慣れた不幸の中で安穏と暮らせる。「今までどおり」の方がいいから人は変化を恐れ、無党派層だとうそぶき、そんなこと無駄だよと友人を説き伏せる。
良くなると分かっていても、変化は恐ろしい。だから悪いままでいい。望むことすら恐ろしい。行動する人が嫉ましい、足を引っ張って消してやりたい。そんな心理が見え隠れする。

「本当に驚愕する瞬間に立ち合った時には、ファインダー/ビューワーを覗くことや、シャッターを切る/RECボタンを押すことすら忘れてしまう」ことを知っている私としては、副題を見て爆笑してついついウィッシュリストに加えてしまったこの本は、「ウィッシュ」とはほど遠い状況で生きることを強いられている人々がいるという現実を目の前につきつけるものだ。
その人たちへ、このナンダカワカラナイ状況になってしまった日本に住む私たちが出来る事はなんなのか。ナンダカワカラナイ日本はドウシテコウナッテしまったのか。それを考えてみたい、戦後60年の夏である。

いっぱい夢みよう。長い長いウィッシュリストを作ろう。そしてそれを実現しよう。楽しんでやろう、笑いながら。

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 歯の話とは趣が違いますが、目を世界にむけて以下の企画をいたしました。 楳津医院主催であの不肖宮嶋こと、カメラマン宮嶋茂樹氏の講演会を開催することにいたしました。 お気軽にご出席ください。 どなたでも参加できます。 1.講師  宮嶋茂樹氏 2.テーマ ....... [Read More]

Tracked on 2005.08.26 at 12:14 PM