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2008.08.19

これがあるから五輪は嫌いだ

なんつて。

中国のインターネットは18日、北京五輪陸上百十メートル障害で棄権した劉翔選手を罵倒(ばとう)する声であふれかえった。

 国民の期待を一身に集めた英雄が、転落した瞬間、無数の“つぶて”を浴びた。

 「この脱走兵め」「意気地なし」「13億人を傷つけた。新記録だ」……。大手サイト掲示板に殺到する万単位の書き込み。多くが怒っている。ライバルの強さを知る中国国民はもともと金メダルは難しいと見ていたが、こんな形での敗北は想定外だった。「逃げ劉」−−四川大地震で生徒を放って校舎から逃げた教師と同じ呼び方がすぐに広がった。

棄権の英雄・劉翔に容赦なし、ネット上には「この脱走兵め」(読売新聞) - Yahoo!ニュース から2008年8月19日5時20分に引用

この罵倒の卑劣さも「新記録」だと思うのだが、なんにせよ私は、こういう事があるから五輪は嫌いだ。まあ以前から、「メダル取れなきゃ収容所行き」なんて国家もあったわけだが、どこの大国だって似たようなもんだ。勝って当然、負ければ地獄。場合によっては、勝ってすら批判する人もいる。そんな事の象徴だ。

スタートラインにつく瞬間、苦痛に顔を歪める劉翔を見ていた。フライングが判明した瞬間、不自然に足を引きずっていたのも判った。選手生命を絶たれるよりも棄権を選ぶのは当然という感じで、彼を襲った痛みの酷さが伝わってくる映像だと思ったのだが。

 「お前はもう終わりだ」との容赦ない宣告も続く。「中国がんばれ!」が鳴り響く北京五輪のシンボルだった劉翔選手はもういない。もちろん、偉大な成績を残してきた劉翔選手をかばう人も多いが、すぐに英雄たたきが出てくる。

 沸騰する掲示板にこんな書き込みがあった。「異常な社会だ。非常に多くの中国人が、責任と義務を他人に押しつけようとし、その人が成功すれば天まで持ち上げる。そのかわり、失敗すれば地獄に落とす」

棄権の英雄・劉翔に容赦なし、ネット上には「この脱走兵め」(読売新聞) - Yahoo!ニュース から2008年8月19日5時23分に引用

どこの国でも一緒だろう。アメリカも日本も。「地獄への落とし方」だって大差ない。場合によっては家族さえ無情に攻撃する。その攻撃が本人を余計に孤立させる。そんなものだ。

だから私は五輪が嫌いだ。こういう「人間の醜さ」も、ありありと日の下に曝すから。

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